浜松市中区 キーンベック病
2018-10-02
【キーンベック病とは】
キーンベック病とは、作業労働従事者に好発することが多い、原因不明の月状骨の無腐性壊死です。
徐々に手関節痛が増強していき、握力が低下してしまう疾患です。
月状骨というには、手首に8つある手根骨の1つであり、中央にある骨です。
月状骨はほぼ軟骨に囲まれており、血行が乏しいので血行障害になりやすく壊死しやすくなってしまいます。
月状骨がつぶれてしまい、症状を発してしまいます。
手を酷使した後に手首に痛みや腫脹が見られることがありますが、それがキーンベック病です。
キーンベック病の原因は、不明といわれています。
職業的に、手を良く使う職業の男性に多い傾向があります。
そのため、手を酷使することに原因があるのではともいわれています。
外傷や職歴のない女性や、高齢者にもみられることがあります。
一説には、月状骨の小さなはっきりしない骨折が原因、ともいわれています。
キーンベック病の主な症状は、このような内容です。
・手首の痛みや腫れ
・手首が動かしにくい
・握力の低下
などの、自覚が発生します。
これらの症状が出ている場合は、キーンベック病を疑いましょう。
手首の使用頻度や手首の外傷をきっかけに発症する場合は大半なので、基本的には利き手や外傷を生じた片手の方に発症することが大半です。
キーンベック病の検査や診断は、今までの病歴や職歴、身体所見上の手首の辺かの確認などを行っていきます。
キーンベック病が疑われた場合は、手首に対してレントゲンヤMRI、CTなどの画像検査を行います。
キーンベック病の進行はゆっくりなので、骨の辺かもゆっくりかけて進行していきます。
そのため、初期段階でレントゲンを撮影しても、病変を発見することができない場合があります。
MRIの場合は初期段階でも、症状の確認ができます。
レントゲンで確認できずMRIで確認できるキーンベック病は、ステージ1の初期段階となります。
ステージ2となると、月状骨が固くなっていく硬化性変化が発生し、この段階になるとレントゲンでも症状を確認することができます。
ステージ3の場合は、月状骨は崩れてしまい、正常な手首運動を行うことできなくなってしまいます。
強い痛みがあり、握力低下となってしまいます。
ステージ4となると、月状骨だけではなく月状骨の周辺にある骨にも影響が発生してしまいます。
ここまでくると、関節炎を発症してしまうこともあります。
【キーンベック病の治療】
キーンベック病は、このような治療方法を行っていきます。
・保存療法
初期段階であれば、保存療法で改善を期待することができます。
鎮痛剤の使用や安静により、症状改善へとみちびきます。
手首の安静を効果的に行うために、ギプスを使って固定する場合もあります。
・手術療法
保尊療法を行っても症状が改善しない合いは、手術療法を行う場合もあります。
月状骨の変形前であれば、軽度な手術で改善が可能です。
月状骨の変形が酷い場合は、月状骨の摘出手術となってしまいます。
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※あくまで豆知識であり、内容を保証するものではありません