浜松市中区 側弯症の症状
2017-12-12
側弯症
★側弯症とはどんな病気でしょうか。
骨が変形する病気です。背骨は本来、正面から見ると真っすぐですが、これが左右どちらかに曲がってしまった状態を側弯症と言います。
側弯症には、いくつかのタイプがありますが、最も多いのが思春期の女児に多く発症する
特発性側弯症です。特発性とは原因がわからないことを意味します。自覚症状が乏しいため
初めは気づかないことも多いのですが、病気の進行に伴い脊椎の変形が相当進んでしまうことがあるので、治療のタイミングを逃さないためにも早期発見が大事です。日本では小学生の0.7%が側弯症というデータもあります。また、思春期の2~3%が側弯症であると言われています。女子は男子の5倍~7倍の発症率とされています。
オリンピックで活躍したウサイン・ボルト選手も側弯症であることが知られています。
★側弯症の症状
側弯症の診断には小学校の定期検診で行われる「モアレ検査」やレントゲン、MRI検査などを実施します。
背骨は曲がるだけでなく、ねじれを伴う事もあります。また以下の症状も見られます。
・左右の肩の高さが違う。
・肩甲骨が飛び出している。
・腰の高さが違う。
・肋骨が変形しているように見える。
・後ろから背骨を見た時、「S字状」または「逆S字状」に曲がっている。
◎病気の初期
症状が軽い場合は、痛みなどの自覚症状がなく、学校の検診やほかの人から指摘されて気づくことが多い。
◎病気の進行
背中の痛み、腰の痛みなどもあらわれます。さらに進行すると心臓や肺が圧迫されて呼吸困難など機能障害があらわれることがあります。
★側弯症の原因
原因によって大きく2種類に分けられます。
◎機能性側弯症
外的な要因による一時的なものです。要因を取り除くことで改善できます。
・習慣的に姿勢が悪い。
・筋肉の発育不良
・肥満
・腰椎椎間板ヘルニア
・骨盤の傾斜(股関節の病気、足の長さの違いなど)
◎構築性側弯症
脊椎にねじれを伴った湾曲があり、矯正できない側弯症です。そのうちの8割はいまだに原因がわかっていません。一方、原因である病気がわかっている側弯症もあります。
特発性側弯症
脊椎側弯症の8割を占めています。原因はいまだにわかっていません。発症年齢によりそれぞれ病状の特徴があります。
・乳児期側弯症(3歳以前に発症)
自然治癒するものもあるが、悪化していくものもあります。
・学童期側弯症(4歳から9歳に発症)
一般的に年齢が若く、女子の場合は初潮前の骨の成熟が未熟な場合は進行しやすいと考えられています。
・思春期側弯症(10歳以降に発症)
圧倒的に女子が多く、側弯の型も共通性があります。
先天性側弯症
生まれつき脊椎に異常があるため左右に成長の差が出ることから側弯症に進行します。
他の臓器にも異常が見られる場合があります。
神経原性側弯症
背中や横腹の筋肉が麻痺して脊柱を支える力が失われたことで背骨が曲がってしまいます。
筋原性側弯症
筋ジストロフィーなどの筋肉の病気によって起こる側弯症です。
そのほかの疾患による側弯症
マルファン症候群、エーラス・ダンロン症候群など生まれつきの病気によるものがあります。
また、小児期の病気や治療の後遺症などが原因で起こることもあります。
★側弯症の治療
機能性側弯症については、生活習慣の見直しや原因となっている要因を治療で取り除くこ
とで改善できます。
しかし、特発性側弯症については病態を治すことは難しいとされています。
治療法には、専門医による定期的な経過観察、装具療法、手術療法があります。
装具療法は、側弯症の進行防止、矯正およびその保持のために行われます。これらは側弯症の進行防止が目的であり、弯曲した脊柱を正常な状態に戻すことはできません。ほかに手術療法もあります。手術を行うかどうかは、側弯のタイプ、進行の具合、年齢などを考慮して決められます。
放置すると背骨の歪みやねじれが複雑になることも多いので早期発見・早期治療が重要です。
整体や接骨院で行われるリハビリやマッサージなどの理学療法は、湾曲を治すことはできませんが、背骨の柔軟性を改善したり筋肉の緊張を緩めたりすることで、痛みを和らげ
症状が緩和します。
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