浜松市中区 「仙腸関節炎」の対処法と注意点
2017-12-01
「仙腸関節」とは、どんな関節なのでしょうか。
あまり聞き慣れない関節ですね。実はこの関節は今から50年ほど前(1965年)に五味雅吉先生によって発見されました。では、体のどのあたりにあるのでしょうか。
仙腸関節は左右のおしりの間あたりにあります。背骨を骨盤で受け止め、腰椎の下にあるのが「仙骨」です。その外側にあり、一般に「腰骨」とか「骨盤」と呼がれるのが「腸骨」です。『仙腸関節』とは、それをつなぐ関節です。肩や膝、肘の間接のように大きく動くことはできません。可動範囲は0.5~2mm程のわずかなもので、「半関節」に分類されます。
歩行する時や座る動作の時に可動し、腰や股関節の動きに合わせて左右の腸骨が前後に傾いたり、外側に開いたり、内側に閉じたりします。ビルの免震構造のように根元から脊椎のバランスをとっていると考えられており、中腰での作業や不用意な動作、あるいは繰り返しの負荷で関節に微小な不適合が生じて痛みを発生させます。
「仙腸関節炎」とは、この関節に炎症が起こる病気です。
★「仙腸関節炎」の症状とは。
仙腸関節炎は、腰痛にも大きく関係していると言われています。仙腸関節で炎症を起こすため、骨盤や骨盤周辺に痛みが出ます。
長い時間椅子に座れない、仰向けに寝られない、痛い方を下に寝られない、という症状が特徴的です。
・長く座っていると腰に痛みが増す。
・仰向けに寝られない。
・車の運転で腰が重だるくなる。
・階段の昇り降りが辛い。
・お尻が痛い。
・股関節の付け根が痛い。
・腰の付け根が痛い。
・脚にしびれ感があり、足の裏にびりびり・じんじんするような感じがある。
・妊娠、出産を契機に腰の症状が悪化した。
これらに当てはまる場合は、仙腸関節が原因で痛みが起こっているかもしれません。
★「仙骨関節炎」の原因は?
◎仙腸関節の捻じれや微細なずれが原因です。
仙腸関節が歪むことで上半身の体重のかかりかたに変化が生じ、仙腸関節に余分な負担がかかることで炎症が起こると考えられています。仙腸関節は僅かな隙間(3mm~5mm程度)しか空いておらず、可動域も0.5mm~2mm程度と非常に狭いため、少し強めの衝撃が加わったり、悪い姿勢や生活習慣が続いたりしただけでも障害が起こりやすいと言われています。つまり、仙腸関節炎は歪みによる関節への負担や、外部から加わる慢性的な刺激による
疲労から引き起こされるのです。
◎病気に伴って発症するものもあります。
仙腸関節炎が発症する原因には潰瘍性大腸炎やクローン病に伴って発症する場合もあります。
◎加齢や出産による骨盤の歪みも原因となります。
★「仙腸関節炎」の対処法と注意点
◎「仙腸関節炎」は、診断が難しい。
検査やレントゲン・MRIでも、殆どの場合異常が見られないことが多く、診断が難しいとされています。椎間板ヘルニアや椎間関節炎(ぎっくり腰)として診断されることが多く間違った治療を何年も続けてしまう場合もあります。関節炎の専門医師でも診断が難しく、セカンドオピニオンを受けてみたら「仙腸関節炎」だったというケースもあります。
◎骨盤の間接の歪みが慢性化すると、関節や筋肉が歪んだ状態のまま癖がついて固定化してしまいます。ずれている仙腸関節を矯正したり骨盤の歪みを元の正常な状態に戻すことが重要です。
自己流ではなかなか難しいので整骨院や接骨院などで施術して頂くことをお勧めします。
◎日常生活での予防・改善方法。
ウォーキングや入浴などで血流をよくすることや、骨盤と関連している股関節のストレッチ(開脚運動)などを日常的に心がけましょう。
また、土台である足が偏平足やハイアーチ、外反母趾などになっていると足が不安定になり
上部にある仙腸関節や股関節に歪みを起こしやすくなります。ですから、仙腸関節のずれを整えるとともに、再発しないように足のバランスを安定化させることも重要です。
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