浜松市中区 頸椎椎間板ヘルニアの対処法・治療
2017-11-13
頚椎椎間板ヘルニア
★頸椎椎間板ヘルニアはどんな病気か
頸椎は7個の椎骨で構成されており、椎間板が存在するのは第2頸椎以下です。
この椎間板は、椎骨間で衝撃を吸収するクッションのような役割をしています。このクッションが何かの原因で表面が破れてしまい内部の髄核が飛び出した状態を「頸椎椎間板ヘルニア」と言います。飛び出した髄核が重要な神経組織を圧迫して手足のしびれや痛みなどの症状を引き起こします。痛みのほかは、箸が使いにくい、ボタンがかけづらい、歩行障害などの運動麻痺の症状があらわれます。30歳~50歳で多く見られます。
頸椎椎間板ヘルニアと同じような症状があらわれる「頚椎症」という病気がありますが、これは加齢による骨の変化が原因で起こる病気です。60歳以上の人では25%くらいの人にレントゲン写真上に骨の変化の異常が見られます。しかし画像上に異常が見られた全ての人に症状が出ているかは不明です。
一方、頸椎椎間板ヘルニアは、20歳~30歳の若い世代にも見られます。
★頸椎椎間板ヘルニアの症状
◎頸椎椎間板ヘルニアの症状は、飛び出した髄核がどの神経根を圧迫しているのか、または、脊髄そのものをどの程度圧迫しているのかによって異なります。
・脊髄が圧迫された場合
手足の先端に行くほど強いしびれが起こります。上肢では、衣服のボタンの留め外しがしづらい、文字がきちんと書けない、手先の細かな作業ができない、などの運動障害があらわれます。下肢では、歩幅が狭くなったり、階段の昇り降りがしづらくなったりします。また脊髄の圧迫の程度によっては、立ち上がれないなどの高度な麻痺が起こる場合もあります。
・脊髄から分かれた神経根が圧迫された場合
首や肩の痛み、片方の上肢にのみに症状があらわれます。
痛みの特徴は、頸椎の位置や動きによって痛みやしびれた感じが変化します。また、上を見上げる動作や咳・くしゃみで痛みが増強します。
◎症状の進み方は二つのタイプがあります。
・肩や腕の特定の場所に強い痛みや放散痛が生じるタイプ
最初、寝違いのような鈍痛が起こりますが、続いて手や肩への放散痛が生じます。2~3週間ほど激しい痛みが続きピークを超えると激しい痛みは治まり、鈍い痛みやしびれが残ります。多くは、数週間から数カ月で軽快することが多いです。
・両手のしびれが見られ、細かい作業(ボタンの留め外し、ページをめるくなど)が徐々にできなくなります。両足の足先から徐々にしびれが出て歩行障害が起こります。これらの症状は数日から数週間で急速に進行します。
★頸椎椎間板ヘルニアの原因
頸椎椎間板ヘルニアは、ひとつの原因で起こるのではなく、椎間板の老化、スポーツなどによる怪我、日常生活の姿勢、遺伝的な素因など色々な要因によって起こります。
・椎間板の老化
加齢により椎間板も老化します。水分量や弾力性が低下すると外圧のダメージを受けやすくなります。頸椎椎間板ヘルニアは40歳頃から増え始めるというデータがありますが、老化が大きな要因だと考えられています。
・むち打ちなどの首の怪我
スポーツの場面での首への損傷、車の運転による「むち打ち」が原因となることがあります。
大きな怪我の場合は急性ヘルニアの症状が起こることもあります。一方でほんの小さな傷が頸椎椎間板ヘルニアの遠因となることもあるので首の怪我をしたことがある人は注意が必要です。
・日常生活の姿勢の悪さ
長時間のデスクワークや前かがみの姿勢を続ける事で、髄核が少しずつ圧迫されて頸椎椎間板ヘルニアを発症することもあります。日頃から正しい姿勢を心がけましょう。
★頸椎椎間板ヘルニアの対処法・治療
◎治療法
どの部分が障害を受けているのかで治療法が異なります。
・脊髄に損傷を受けている場合
手足のしびれや脱力が進行し浮腫などのダメージが出ている場合は手術が適用になります。
一方、飛び出した髄核はその後、吸収・消失する可能性もあるので、しびれや脱力の症状が長期間変化がない場合は、薬や理学療法で経過をみることが多くなっています。
・神経根の症状の場合
薬物治療や理学療法などの保存的治療が基本です。痛みが強い場合は、安静にして頚部カラーで固定します。また、症状に応じて頸椎牽引療法、頚部マッサージ、運動療法などで経過を見ます。保存的治療で改善がなかった場合や、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は手術療法を選択することもあります。
保存的療法で上肢痛が軽減しない場合や、上肢の筋力低下が改善しない場合には手術的療法が行われます。両側の手足のしびれ・麻痺や筋肉の萎縮・巧緻運動障害・歩行障害などが見られる場合、保存的療法を漫然と続けることは好ましくありません。症状が軽快しない場合、症状の悪化・進行が見られる場合には、手術的療法を検討する必要があります。
・整体、接骨院での治療
温熱療法(筋肉をリラックス)、鍼・マッサージ、カイロプラクティックなどの治療も症状によっては痛みやしびれが緩和されます。また体のバランスを整えたり、悪い姿勢で硬くなってしまった筋肉を解したりすることで予防に繋がります。
浜松市中区 頸椎椎間板ヘルニアの対処法・治療なら、「タスク整体院 浜松早出町」にお任せください。