浜松市中区 胸部出口症候群
2017-11-01
胸部出口症候群
★胸部出口症候群とはどんな病気でしょうか。
電車の中でつり革につかまる時や、洗濯物を干す時などに上腕に痛みやしびれが起こります。痛みやしびれのほかには、冷感、熱感、脱力感なども胸部出口症候群の初期症状です。悪化すると肩甲骨の辺りに痛みが出てきます。うずくような痛みから始まり、刺すような痛みが起きることもあります。ほかには、手や腕が青紫色になったり、白くなったりします。頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が見られることもあります。これらは、色々な原因で神経の通り道が狭くなり、血管や神経を圧迫することで起こります。
胸部出口症候群になりやすい人は、首が長い人、なで肩の人、20歳代の女性に多く見られます。また、重い荷物を持つ仕事をしている人、格闘家なども発症しやすいと言われます。
★どんな自覚症状があるのでしょうか。
・首から肩にかけて痛い。
・慢性的に酷い肩こりがある。
・肩から腕にかけてしびれの症状がある。
・手の指の中指から小指の辺りに違和感やしびれの症状がある。
・握力が低下した。
・腕の筋力が低下した。
・ある特定の動作(パソコン作業、マウス操作など)をすると症状が悪化する。
・同じ姿勢でいると辛い。
「時間が経てば治る」「一時的なものだろう」と安易に考えて放置していると症状が悪化してしまいます。病院などで診断をしてもらい、早めに適切な処置をすることが大切です。
★胸部出口症候群は状態によっていくつかの種類に分けられます。
◎斜角筋症候群
中斜角筋、前斜角筋、第一肋骨で構成される三角形の隙間があり、ここで神経の束(腕神経叢)と鎖骨下動脈が圧迫牽引されている状態です。
症状としては、手の薬指、小指にしびれや痛みが起き、握力も低下します。なで肩の人や若い女性に多く見られますが、男性にも同様に起こる場合があります。
◎?肋鎖症候群
第一肋骨と鎖骨の狭い隙間を通る動静脈と神経の束(腕神経叢)が、物理的に圧迫を受けた状態です。
◎過外転症候群
上腕を外側に回転させる時に小胸筋のところで神経の束(腕神経叢)と鎖骨下動静脈が圧迫牽引を受けている状態です。症状としては、電車のつり革につかまる時や洗濯物を干す時に腕にしびれや痛みが出ます。
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◎頚肋症候群
第七頸椎横突起が伸びて肋骨化したもので、先天性の奇形です。
★胸部出口症候群の原因は何でしょうか。
◎骨格が原因の場合
・なで肩
正常な鎖骨の形状は、「Ⅴ字」になっています。なで肩の人は、鎖骨が一直線か逆にハの字になっています。鎖骨がそのような形状になっていると周辺の神経(腕神経叢)や筋肉が絶えず下に引っ張られる状態になっていますので、ストレスが常に加わっています。
猫背などの不良姿勢や筋肉不足などが鎖骨を下に押し下げる原因となります。胸郭出口症候群の約8割はこのタイプです。
・筋緊張型
小胸筋などの胸の筋肉をよく鍛えている人(低姿勢の状態でトレーニングをする格闘家)などは胸郭の出口が狭くなりがちなので発症しやすくなります。そのほかでは、弦楽器の奏者(同じ姿勢で腕を小刻みに動かす)、重い荷物を持ったり担ぐことが多い人などに見られます。
★胸部出口症候群の治療法・予防法
症状を悪化させるような動作は禁止し、正しい診断を受けて治療を開始することが大事です。
◎症状が重い場合
腕を上に挙げた姿勢での作業、重量物を持ち上げるような運動や労働、重いものを担ぐなどの動作は禁止し、安静にします。消炎鎮痛薬などの使用も効果的です。重症例では手術が必要な場合もありますので、早期治療が大事です。
◎症状が軽い場合
上腕や僧帽筋、肩甲挙筋などの筋肉を強化することが大切です。また体操やストレッチにより筋肉を柔らかくして柔軟性を高めることも大事です。温熱治療、温熱療法なども、血行を良くすることで、こり固まった筋肉が柔らかくなり症状が和らぎます。
◎日常生活での予防法
・普段から自分の姿勢に気をつけましょう。立っている時や座っている時に猫背になっている人はすぐに改善することです。また長時間同じ姿勢での作業も発症の要因となります。
・腹式呼吸
腹式呼吸はリラックスすることで筋肉がゆるみ、予防につながります。
・重い荷物を無理に持たない。
重い荷物を持つことが多い人は、肩や腕に負担がかかりますので、体の調子をよくみながら
充分に用心しましょう。
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