浜松市中区 インピンジメント症候群
2017-10-08
インピンジメント症候群
「インピンジメント」とは、日本語で「衝突」という意味の英語です。インピンジメント症候群とは、肩を上げていくとき、ある角度で痛みやひっかりを感じ、それ以上挙げることができなくなる症状です。腱板などが肩関節で「衝突したり挟まる」ことで痛みが起こります。
また、肩関節以外では足関節後方インピンジメント症候群という症状もあります。
★インピンジメント症候群とは、どんな症状でしょうか。
◎肩関節の場合
腕を上げた時、肩に違和感やひっかかり、痛みがあらわれ、その後、肩を上げた時の痛みが次第に酷くなり腫れや熱感を伴う事があります。さらに症状が強くなると夜間も痛みが続くようになります。腕を前や横に上げる動作の際、肩にズキンと疼痛が生じることもあります。このような症状がある人の中には、肩甲骨の位置が左右異なるという外見上の変化があらわれることもあります。
また、腕の上げ下げの時、ほぼ60度~120度の角度の間で特に強い痛みを感じます。
加齢も原因ですが、投球動作など腕をよく使うスポーツの選手に多くみられます。
繰り返し刺激が加わることで、肩関節内の骨液包に浮腫や出血が起こります。安静にしていると症状は軽快しますが、動作を繰り返すことで再発を繰り返し慢性化して行きます。
さらに症状が進行すると腱板が部分断裂したり、肩峰下に骨の棘ができるなどして痛みが長く続くことがあります。
◎足首関節の場合
サッカーでインステップキックやシュートをした時、バレエで特定の姿勢をとった時などにつま先を下に下げると痛みが出ます。また、アキレス腱のやや外側を抑えると痛みが出たり、スポーツをしていると徐々に痛みが増してくることもあります。
★インピンジメント症候群はなぜ起こるのでしょうか。
◎なぜ、インピンジメント(衝突)が起こるのでしょうか。
肩の動作を司る筋肉のアンバランスや肩甲骨の位置が正常でないことなどが原因となり、肩関節の中で、腱板が骨や靭帯と衝突を起こします。関節動作のリズムが乱れるためとも言われています。この衝突を繰り返すことで炎症が生じ痛みを引き起こします。インピンジメント症候群は腱板断裂の要因とも考えられています。
◎肩関節の場合
故障が原因の場合とオーバーユースが原因の場合があります。
・故障が原因の場合
瞬間的に体に大きな負荷が加わることで損傷が生じ、肩の機能不全が起こります。
スポーツの場面で衝突したり、肩から転倒した時などに発症します。また体が耐えきれないような重量物を持ち上げたり支えたりした場合にも起こりがちです。
・繰り返しの刺激により組織が徐々に損傷していくことが原因の場合。
オーバーユース(使いすぎ)と動作不良が主な原因となります。
肩関節や肩甲骨の周りの筋肉の柔軟性が低下することや筋力低下があると腕を持ち上げる動作が正しく出来ず、インピンジメントを起こしやすくなります。
多くは突発的な障害の場合より、少しずつの積み重ねで発症します。テニス、野球、ゴルフ、などのスポーツのほかは、ペンキ塗り、建築作業など肩を上げた姿勢を長く継続するような職業の人に多いようです。
◎足首関節の場合
サッカーやバレエなどのスポーツでつま先を強く下に下ろした時、足首の後方部分で骨と骨がぶつかり、軟部組織が挟み込まれることで炎症が生じ、痛みが発生すると考えられています。
★インピンジメント症候群の治療と予防法は?
肩関節動作のリズム異常が原因のため、そのリズムを正常に戻すことが必要です。
・炎症がある場合は、安静とアイシングが必要です。
・肩関節動作のリズムに異常があるため、そのリズムを正常に戻すことが必要です。肩甲骨の動きの改善や背中の柔軟性向上などリハビリや運動療法を行います。
・筋肉トレーニングで肩周囲のアウターとインナーのバランスを改善します。
・肩に負担のかかるフォームの修正や、肩以外にも原因がある場合は、全体的なリハビリやストレッチ、トレーニングが必要です。
・腱板をテーピングで補助することで動作時の痛みを軽減することができます。
・インピンジメント症候群には、カイロプラクティックが有効な場合があります。
肩関節の動きが正常でないケースが多く見られるので、カイロプラクティック治療により
肩の動きを整えることや、骨盤・脊柱の調整を行うことで効果を発揮することが多いです。
痛みを放置せず、早めの治療が大切です。
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