浜松市中区 過敏性腸症候群の原因
2018-05-01
過敏性腸症候群は命に関わる病気ではないけど
前提として大腸に腫瘍や炎症などといった疾患がないのに、お腹の痛みや調子が悪くてそれに関連して便秘や下痢などの排便の異常が数ヶ月以上継続すると過敏性腸症候群が疑われます。
実は、約10%程度の人に発症していると言われていて比較的よくみられる病気ですし、女性に多く発症する傾向があって年齢と共に減ってくるという特徴があります。
特別命に関わる病気ではないのですが、お腹の痛みや便秘・下痢、不安などの症状により日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
治療としては、まず生活習慣の改善が重要で、規則的に三食の食事をとると共に、食事バランスに注意し暴飲暴食や夜間の大食をなどを避けることです。
また、ストレスを溜めずに睡眠・休養を十分にとることを心がけたり、刺激物・高脂肪の食べもの・アルコールなどを控えたりすることも大切です。
このような生活習慣を改善しても症状が解消されない場合には、薬を用いた薬物療法が実施されます。
最初に用いる薬は、消化管機能調節薬と呼ばれる腸の運動を整える薬や、ビフィズス菌・乳酸菌など生体に有用な菌の製剤となるプロバイオティクスです。
また、水分を吸収し便の水分バランスを調整する高分子重合体といわれる薬が用いられることもあって、これらは下痢症状・便秘症状のどちらにも用いられます。
それから、下痢型の方には腸の運動異常を改善させるセロトニン3受容体拮抗薬や、便秘型の方には便を柔らかくする粘膜上皮機能変容薬が用いられることもあります。
お腹の痛みに対しては抗コリン薬が用いられることもありますし、漢方薬を使用することもすすめられています。
過敏性腸症候群の原因のひとつとして食物アレルギーがあるので、アレルギー除去食や抗アレルギー薬も有効です。
またうつ症状が強い場合には、腹痛を緩和する作用がある三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬などの抗うつ薬を用いることもあります。
それから不安が強い場合には、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を用いることもありますが、抗不安薬は依存性の問題も考えられるので長期間の使用は慎重に行う必要があります。
過敏性腸症候群を発症する方は健康な人と比較して、胃の痛み・胃もたれ・胸やけ・呑酸が合併する人は2倍以上多いと言われています。
また先にも触れたように、うつ状態や不安が高い確率で合併して、日常生活での支障が強くなるので、こうしたことに注意する必要があります。
それから、潰瘍性大腸炎やクローン病に進行してしまう確率も高いので注意が必要ですし、便に血がまじる・体重が減るなどが気になる時は専門医を受診することが大事です。
今のところ、これといった予防法はないのですが、ストレス・うつ傾向・体の異常を気にし過ぎる傾向・喫煙など危険因子はある程度わかっています。
そうした危険因子を減らしていくことは予防につながりますし、十分な睡眠をとり規則正しい生活を心がけて、自分に合ったリラクセーション法を実践することも予防になります。
また、食事の工夫・運動・乳酸菌の摂取なども予防につながる可能性があります。
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