浜松市中区 タナ障害の予防
2018-04-08
膝関節に負担をかけずケアすることがタナ障害の予防になる
膝関節は、太ももの骨である大腿骨とスネの骨の脛骨とお皿の骨の膝蓋骨で構成されていて、大腿骨と脛骨の間には半月板というクッションの役割をする軟骨があります。
また膝関節は関節包と滑膜という2つの膜で保護されていて、この膜の中は滑液という液体で関節腔を満たしています。
その滑膜の中央部分に滑膜ヒダがあって、それがちょうど物を載せる棚のように見えることから、この箇所をタナと呼んでいます。
タナは、膝蓋上滑膜ヒダ・膝蓋下滑膜ヒダ・膝蓋外側滑膜ヒダ・膝蓋内側滑膜ヒダの4つが膝関節の中に存在しています。
この4つの滑膜ヒダは胎児が母親の胎内にいる時に一時的に作られるもので、出産後約半数の胎児は滑膜ヒダがなくなりますし、約半数は残るといわれています。
特別機能を持たないので放っておいても悪い影響はないのですが、膝関節に繰り返し負担がかかることで、滑膜ヒダが肥厚して痛みや違和感を生じることがあり、この疾患をタナ障害と言います。
タナ障害になると様々な症状が膝関節に生じて、初期症状・慢性症状・臨床的症状に分けられます。
初期症状は、膝を屈伸したり椅子から立ち上がったりする時に、音が鳴ったり膝関節に何かひっかかったりするような違和感が起こります。
また膝蓋骨の内側の下に痛みが生じますし、膝の曲げ伸ばし動作や階段の上り下り、ジャンプ動作などを繰り返すことで、膝関節周辺の痛みや引っかかり感が強くなります。
慢性症状は運動時にのみ痛みを感じて、運動を中止すると症状は軽快するけど、運動を再開すると再度痛みを感じるようになります。
膝の痛みや違和感などが起こる期間も長くなってなかなか改善しなかったり、何もしていなくても痛みや違和感などを生じたりするようになるのです。
臨床的症状は、スポーツをする時だけではなく日常生活においても膝蓋骨と大腿骨の間にタナが挟み込まれることによりタナが肥厚します。
肥厚するとタナの一部が損傷したり晴れたり出血したりしますし、それによりタナ付近にある大腿骨や脛骨の軟骨が損傷することもあります。
また膝関節の内側だけではなくて膝蓋骨にも痛みや違和感などが起こることもあるのです。
治療としては、基本的に安静にするなどの保存療法が実施されて、障害の程度が軽度なら運動を休んだり、運動量を抑えたりすることで痛みや張りなどの症状は改善します。
膝関節に腫れや熱感がある場合には、アイシングをしたり消炎鎮痛剤の薬や湿布・座薬などを使用したりします。
その他には、超音波療法や温熱療法といった物理療法を行って膝関節周辺の筋肉の緊張を和らげますし、症状が進行して痛みが引かない時は痛み止めの注射を行ったりします。
このような保存療法でも変わらない場合は、関節鏡視下郭清術などの手術が実施されます。
タナ障害の予防法としては、個人の能力を過剰に上回るオーバートレーニングをしないことや、膝関節を使い過ぎないことです。
また、膝関節や足全体の柔軟性を高めるためにストレッチや柔軟体操を実践することも有効ですし、入浴や十分な睡眠を取ることも最適な予防法になります。
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