浜松市 出産後の不調である尿漏れ,尿失禁についての原因と予防法
産後のママさんに多い悩みである尿漏れ・尿失禁についてまとめた記事にまります。
出産後に尿失禁を経験している割合は?
国や年齢、職業の有無の対象の違いはあるが、妊娠・出産後の尿失禁を経験している方は15%~40%あると報告されている。
尿漏れ、尿失禁とはどのような状態をいうのか
➊無意識あるいは不随意に尿が漏れる状態
➋尿が漏れる」と本人が知覚しているものを指します
女性の尿失禁のタイプ
➊腹圧性尿失禁・・・おなかに強い圧が加わった際に尿が漏れてしまうこと
(咳やくしゃみ、笑った時、子供を抱きかかえたとき)
➋切迫性尿失禁・・・突然トイレに行きたくなり、トイレに行くのが間に合わずに漏れてしまうこと(過活動膀胱という病気)
➌混合性尿失禁・・・腹圧性と切迫性の両方のことをいう
妊娠・出産後の尿失禁割合(327人を対象とした)
妊娠中の尿失禁を経験している方 61.5% 201人
出産直後から2ヶ月以内 48.9% 160人
2ヶ月以降 35.5% 116人
ほとんどの方が腹圧性尿失禁であった 約8割
なぜ?妊娠・出産後に尿失禁が起こるのか
原因として骨盤底筋群の弛緩によるものがほとんどである
◆骨盤底筋群が弛緩する要因として
a年齢
b出産回数
c経膣分娩(いきみ経験)
d産科医療が行われたか
e出産後から床上げまでの間の休息できなかったか
・発症年齢は28歳代ごろの出産時 中高年期に再び尿失禁の経験者が増える
・1回2回もほとんど変わらない
・産科医療の実施率の増加による尿失禁経験者は増える見込み
(産科医療とは吸引・鉗子分娩、クリステレル胎児圧出法、陣痛促進剤の回数、会陰切開、帝王切開等)
・家族構成や家庭環境により出産後直後から動かなければならない状況だったため
骨盤底筋群とはたくさんの筋肉が集まっている
構成筋
1.恥骨直腸筋
2.恥骨尾骨筋
3.腸骨尾骨筋
4.深会陰横筋
5.浅会陰横筋
6.外肛門括約筋
7.外尿道括約筋
8.球海綿体筋
骨盤底筋群の特徴
➊骨盤底筋群は単独での収縮は困難で、腹部の筋の収縮と一緒に行う
➋骨盤底筋群は横隔膜、多裂筋、腹横筋と同時収縮することで腹腔内圧を高めて体幹の安定させる働きがある。
➌骨盤底筋群は排尿や排便をコントロールしている。
ここで大切になってくるのは妊娠・出産にて骨盤底筋群を含め横隔膜、多裂筋、腹横筋が衰えてしまうことである。
衰えることで、体幹や骨盤が安定せず姿勢不良や骨盤のゆがみが強くなる。
また産後トラブルで多い「下腹部のたるみ」や「腰痛」になりやすくなる。
産後に大切になってくるインナーユニットとは
腹腔壁を構成する筋群と定義され、横隔膜・骨盤底筋群・腹横筋・多裂筋が含まれる。
身体の深部に存在し、力学的に骨盤や腰椎の安定化に貢献している。
インナーユニットが正しく働かないと尿失禁や便失禁・腰痛や仙腸関節痛の原因となる
腹横筋:胸郭と骨盤の間を取り囲む筋肉で、骨盤と胸郭の位置をコントロールする。
多裂筋:背部の深層にあり、数個の椎体をまたいで脊椎の安定化に寄与している。
横隔膜:胸腔と腹腔をわけ、呼吸筋である
まとめ
妊娠中では大きくなるお腹とともに姿勢の変化や運動量の低下、
出産では骨盤や骨盤底筋群への負担が大きく、まれに損傷することもある。
どれをとっても筋弱化があればバランスや筋力、姿勢保持ができなくなり腰、骨盤、肩に大きな負担がかかることになる。
また産後のお母さんに対してインナーユニット(インナーマッスル)の機能が低下すると
体への悪影響が大きい為、こちらに対しても対策をした方が良い。
タスク整体院では3つのステップで改善、予防していきます。
➊産後の骨盤矯正によるゆがみ、姿勢の改善
➋コアレ(EMS)によるインナーマッスルの強化
➌骨盤底筋群を鍛えるホームトレーニングの指導
出産後の不調、尿漏れ、尿失禁でお困りの方はタスク整体院にご相談ください。