浜松市中区 ドゥケルバン病の治療
2018-04-23 [記事URL]
ドゥケルバン病はばね指などと同じ腱鞘炎
筋肉と骨をつなぐひものような組織が腱で、動きとして筋肉の力を伝える役割があります。
この腱に沿ってトンネル状の形をしているのが腱鞘で、腱が動く時に浮き上がらないように抑える働きを担っています。
指や手首を曲げたり伸ばしたりする時には、筋肉の伸び縮みに対応して腱が腱鞘の中を滑りながら動くので、手の繊細な動きには腱鞘の中で腱がスムーズに滑ることが重要です。
しかし、指や手首を酷使することで、この腱鞘に小さな損傷が生じてしまい炎症が起こって腫れます。
そして、腱鞘が腫れて滑りが悪くなってしまうと、腱自体も腫れてきてさらに腱の動きが悪くなって、痛みを引き起こしてしまいます。
これが 手をよく使う人がなりやすい病気と言われている腱鞘炎で、起床時に指が動きにくくなることが少なくありません。
その理由は、眠っている間は指を動かさないので腱鞘の腫れが強くなって、起きた時に腱が圧迫されて腱鞘の滑りが悪くなるからで、日中に指を使っているうちに痛みや動きが改善することもあります。
ただし腱鞘炎は必ずしも手を酷使したから起こるものではなくて、更年期の女性や妊娠中・産後の女性にもよくみられ症状で、ホモンバランスが関連している可能性もあって原因が不明のことも少なくないのです。
ちなみに腱鞘炎として代表的な存在が、指に起こるばね指や手首に起こるドゥケルバン病と呼ばれる狭窄性腱鞘炎があります。
手の親指を広げると手首の親指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がってきます。
そのひとつが親指側の線で親指の第2関節を伸ばす働きをする腱のひとつとなる短母指伸筋腱で、もうひとつが主に親指を広げる働きをする腱のひとつとなる長母指外転筋腱です。
ドケルバン病は、この短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が、手首の背側にあって指を伸ばす腱が通る手背第一コンパートメントを通る部分に炎症が起きます。
炎症が起こることで腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなって、手首の親指側に痛みが生じたり腫れたりします。
また、親指を広げたり動かしたりすることで、この場所にとても強い痛みが生じてしまうのです。
発生する原因は、先に触れた腱鞘炎と同じで手や指の酷使やスポーツで、女性に多いことからホルモンバランスの変化も原因と考えられています。
ドゥケルバン病の治療は、安静が第一で痛みを感じるような動きをしないことが基本になります。
ただ仕事をする時や家事・育児をする時に支障が出ることもあって手を休めるわけに行かないという場合には、サポーターや添え木で固定することもあります。
また炎症を抑える塗り薬や飲み薬も効果的ですが、症状が酷い時にはステロイド剤と局所麻酔を腱鞘内に注射をすることもあります。
これらの保存療法で改善しない場合には、厚く狭くなった腱鞘を切開して広げて腱の滑りを改善する目的で手術を行うこともあります。
治療法以外としては、痛む部分を押しながら指を曲げ伸ばしする指のストレッチが、痛みの改善や予防に効果的と言われています。
ただし無理に動かすと腱鞘の腫れが強くなる可能性があるので、注意しながら行うことが大切です。
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