浜松市中区 すべり症の症状と診察
2018-10-12 [記事URL]
【すべり症とは】
腰椎というのは、第1腰椎から第5腰椎まであります。
正面から見ても横から見ても、綺麗に腰椎が並んでいます。
通常、この綺麗な並びは簡単にずれることはないようになっています。
しかし、椎間関節という背骨の関節が壊れてしまったり、椎間板の異常が発生してしまうことにより、骨がずれてしまってしまうことがあります。
この状態を、すべり症といいます。
すべり症には、骨が後ろにずれてしまう「後方すべり」と前の方にずれてしまう「前方すべり」の2つの種類があります。
ほとんどが前方すべりであり、原因によって形成不全性すべり症、分離すべり症、変性すべり症の3つのタイプに分かれます。
それぞれ、このような特徴があります。
・形成不全性すべり症
形成不全性すべり症は、生まれつき脊椎の発育に問題があることで発症してしまいます。
非常に稀なすべり症であり、若いうちから症状がでることもあります。
・分離すべり症
分離すべり症は、分離症が原因で発症してしまうすべり症です。
分離症は椎弓の一部の上下の関節突起のまん中部分から割れてしまい、連続性が絶たれてしまったことにより、椎弓と椎体部分が離れてしまった状態です。
背骨の後ろと前部分が離れ離れになってしまうので、椎体が滑ってしまい分離すべり症となってしまいます。
分離症は、日本の人口の5~7%くらいにあるといわれています。
・平成すべり症
すべり症の中で最も頻度が多く、手術が必要となってしまう患者さんの多くは、変性すべり症です。
第4腰椎に多く、次に第5腰椎、第3腰椎に見られる傾向があります。
変性すべり症は女性に多く、50~60歳くらいの閉経のタイミングに多く発症します。
女性ホルモンの影響や骨粗しょう症の進行によって、それまでしっかりと支えられてきた骨が支えることができなくなることにより、変性すべり症が起きるのではといわれています。
【すべり症の症状と診察】
すべり症の症状は、タイプにより異なります。
最も多い変性すべり症に付いて説明すると、主な症状はこれらが挙げられます。
・腰痛
・下肢痛
・下肢のしびれ
このような時に、すべり症の症状が発生します。
・同じ姿勢をずっと続けていた
・歩き続けると腰に痛みが出る
・腰を反らすと激痛が走る
・前屈みになると楽になる
・夜中トイレに行く時に発症して歩けない
・同じ姿勢から動くと痛みを感じる
すべり症によっては腰部脊柱管狭窄症と似たような症状となすので、間欠跛行を発してしまうこともあります。
そのため、歩行障害、足のシビレ、足の冷感、足の違和感などの、様々な下肢の症状を発することがあります。
座っていると症状が出にくく、立ったり歩いたり長時間歩いたりすることで、腰痛や下肢痛、しびれが酷くなっていくのが特徴となっています。
症状が進むと、安静にしていても痛みが出る場合もあります。
また、変性すべり症が発生する部位は馬尾神経がまとまっている部位なので、尿や便などの排泄の機能へも影響してしまい、膀胱直腸障害を発生させてしまうこともあります。
さらに、またの付け根から陰部にかけて近く障害やほてりが出る場合もあり、悪化すると様々な弊害が発生してしまいます。
すべり症の診察は、一般的にはエックス線検査で体の正面と側面を診断します。
場合によっては、前屈み状態でエックス検査を行う場合もあります。
MRIを使って、より正確に診断をする場合もあります。
【すべり症の治療方法】
すべり症の治療方法は、これらの方法を行っていきます。
・安静
腰にかかった負担を取り除くために、安静にします。
腰を極力動かさないようにし、横になって安静にしましょう。
・薬物療法
内服薬の投与で、症状緩和へとみちびきます。
鎮痛を目的に、非ステロイド系抗炎症薬や筋弛緩剤を使って、症状緩和へとみちびきます。
また、場合によっては湿布などの外用薬も適宜使っていきます。
・装具療法
コルセットを着用して、腰を安静にしながら改善していく方法です。
腰をしっかりと固定することができるので、早期に楽になることができます。
すべり症に適したコルセットが必要となるので、専門医に相談をして使うようにしましょう。
・物理療法
温熱療法などにより、局所の循環改善へとみちびきます。
痛みを誘発させている代謝物の除去や筋けいれんの緩和、刺激効果、心理効果などが持たされると言われており、有効的な治療方法です。
・神経ブロック療法
痛みが出ている部分に局所麻酔薬や抗炎症薬を使って、痛みを抑える治療です。
交換神経系の異常な興奮を抑えることができるので、痛みが緩和されていきます。
強い痛みが出ている場合でも、神経ブロック療法で症状が和らぎます。
・手術療法
すべり症の場合、一般的には保存療法で改善を行い、それらのケアで効果が見られない場合、手術を行います。
【すべり症になった場合の対処方法】
すべり症になった場合は、これらの対処方法も非常に大事となります。
・筋力の低下の改善
すべり症になってしまった原因は、主に筋力の低下といわれています。
そのため、筋力を向上させることにより、解決へとみちびくことができます。
腹筋を鍛えて腰回りの筋肉を強化して、すべり症の影響を最小限にとどめましょう。
・整骨院や接骨院で施術を受ける
整骨院や接骨院では、筋肉を緩めて筋肉の中のあるトリガーポイントを見つけて施術を行っていきます。
また、土台となっている骨盤や背骨を調整し、すべり症の症状緩和へとみちびきます。
すべり症の原因と思われる部分をとことん治療し、改善へとみちびくことができます。
直接ピンポイントで治療を行うので、辛いすべり症の人でも楽になっていきます。
すべり症に対応していない整骨院や接骨院もありますので、すべり症に対応した整骨院や接骨院を見つけて施術を受けるようにしましょう。
長い間病院での治療を受けていて改善しない場合は、整骨院や接骨院で施術を受けることも1つの方法といえます。
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