浜松市中区 成人の側弯症
2017-09-12
成人の側弯症とはどのようなものなのか?
側弯症は背骨が左右に弯曲した状態で、通常は成長期の子供にみられる脊柱変形を指します。
左右の肩の高さが異なる、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起などの変形が起こりますし、進行すると腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことも考えられます。
このように通常は成長期の子供にみられる症状ですが、21歳以上の成人に発症することもあるのです。
成人に発症するのは、ある日突然なるのではなくて思春期時代から症状をもっていた結果というのも多いです。
ただ、外傷・骨折・骨粗しょう症・神経や筋肉の病気で発症するケースもあります。
成人で発症した場合に約30%の人が進行すると言われていますが、1年に5度かそれ以上大きく進行する人はその中のわずか10%程度で、その他は1年に1度程度の軽度の進行です。
ちなみに進行しやすい人は、胸椎・胸腰椎・腰椎カーブなどカーブが1つだけでバランスが悪い、筋力が弱い、座りっぱなしの仕事や生活をしている、肥満傾向の女性などです。
進行の度合いを示す要素としては、外観・痛み・肺機能の変化などがあって、洋服のフィット感が異なることでカーブの進行に気付く人もいます。
また、女性ではウェストラインや肩の変化で気づくことがありますし、バランスが変わって体が傾いていることで気づく人もいます。
それから胸椎部分のカーブが進行した場合には、息切れや呼吸器系の風邪を頻繁にひくなどと言った症状が指摘されていますし、思春期と違って痛みが起こることも少なくないのです。
特に成人の場合は問題がより複雑で、背中や腰の痛みを訴えるけれども、そのほとんどは原因が分からないことが多いのです。
その為、痛みが本当に側弯によるものなのか見極めることも大切で、違うことが原因ならその痛みの原因を取り除くことが必要になります。
こうした成人の側弯症の治療は様々で、筋肉の疲労やはりを感じる場合には、アスピリンやイブプロフェンなどといった非ステロイド系の抗炎薬で症状を緩和することが可能です。
このような薬と側弯部分を固定する装具とを併せることにより、痛みについてはかなり抑えることができます。
また脊椎の痛みを訴える人に関しては、定期的に運動をして適切な体重をキープすると共に、喫煙や座りっぱなしの生活を避けるように心がけるようにすると良いです。
それから、ほとんどの人は手術をしなくて済みますが、側弯のコブ角が50度以上ある人は、手術を専門医に相談して検討したいと考えるケースもあります。
しかし成人の手術は、成長期の子供と違って合併症のリスクが高くなるので、リスクと痛み・カーブの進行度などを十分比較検討して手術するかどうかを決断すべきです。
いずれにしても、側弯の進行が明らかになった場合には、できる限り早く治療をスタートすると良いです。
その為にも、成長が終わった時点の角度が50度以上だった人は1~2年に1回程度、その他の人は数年に1回程度は検診を受けたほうが良いと言われています。
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