浜松市中区 変形性脊椎症
2017-09-01
変形性脊椎症は病気ではないが病気につながることがある
脊椎は椎骨という骨が積み重なっていて、その間にクッションの働きをする椎間板があることで構成されています。
そのクッションである椎間板は、若い頃から様々な衝撃を吸収していますが、加齢と共に少しずつ退行変性していきます。
そして徐々にその弾力性が失われていき、クッションとしての役目を果たせなくなってくると、椎体にも影響が発生して骨棘が形成されていきます。
こうした加齢で生じる椎間板や椎体の変化のことを指すのが変形性脊椎症で、加齢に伴う変化なので高齢者に多く起こります。
しかし、単純X線像上における診断であって必ずしも症状を伴うものではなく、むしろ無症状のことが多いのです。
このように骨棘形成など椎間板や椎体の変化自体は年齢を重ねることでほぼ全ての人に見られる症状で、発生しているだけでは何の問題もないので、この段階では病気とはいえないのです。
年齢を重ねると顔にシワができるのと同様に、椎体の骨棘・椎間板腔の狭小化・椎間関節の肥厚や骨硬化など椎体や椎間板に変化が起きるとも考えることができることなのです。
しかし椎間板の変性が酷くなると腰痛の原因になりますし、進行して骨棘・靱帯・椎間板などで神経が圧迫されると背中の痛みや下肢痛などが引き起こされます。
このように、骨棘形成など椎間板や椎体の変化が神経を刺激するなどして明らかな症状が発生すると、頚椎症性脊髄症・脊柱管狭窄症・神経根症などの病名がつくことになります。
つまり、変形性脊椎症自体は病気ではないが、様々な病気につながる可能性があると理解できるのです。
適切な治療をするためには早期発見が大切なことなので、基本的に神経圧迫症状が発生した時には、MRI検査などを受けるひとつの目安と理解しておくと良いです。
ちなみに変形性脊椎症自体には特別な治療法はありませんし、加齢に伴う変化で多くの人に発生することなので、基本的にこれといった予防法もないと言えます。
ただ、椎体や椎間板を守る、また悪化をさせないという観点から注意できることはありますし、それにより様々な病気につながるリスクを軽減することも可能になります。
椎体や椎間板の変性を起こしやすくするリスク要因としては、荷重負荷・喫煙・糖尿病などが挙げられます。
その点を考えると、まずは荷重負荷を減らすことが大切で、肥満気味の人は体重を絞れるものなら絞っていき、太り過ぎにならないように心がけることも大事です。
また、スポーツなどで荷重負荷を腰にかけることも、できる限り避けるようにすることも予防につながることです。
それから、あまり知られていないことですが、タバコは椎間板の変性を促進してしまいます、糖尿病も同様に変性を促進させることが分かっています。
その為、日常生活や食生活に気をつけ規則正しいライフスタイルを送ることが大切になるのです。
つまり、いずれも健康を保つためによく言われることで何ら特別なことではないので、変形性脊椎症の予防だけでなく健康維持のためにも心がけたいことです。
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