浜松市中区 脊柱管狭窄症
2017-08-01
他の整形疾患や血管の病気との鑑別が必要な脊柱管狭窄症
人間の頭蓋骨から臀部まで椎骨という骨が積み重なって背骨が構成されていて、それにより体を支えることができています。
その椎骨は椎体と椎弓からできていて、その間にある空間が積み重なってできる空洞が脊柱管と呼ばれるものです。
そして、その脊柱管の中には神経束や血管が通って、神経は脊柱管の中で枝分かれして体の各部へと伸びているのです。
つまり、背骨に囲まれた管状の空間が脊柱管で、神経を守るとても大事な役割を担っているのです。
しかし、加齢に伴い椎骨間のクッションの役目をしている椎間板の弾力性が低下して、脊柱管を取り囲む組織の変形が起こってしまうことがあります。
また、長時間の運転や重い物を抱える作業などをして腰に負担をかけると、脊柱管を取り囲む組織の変形を起こしやすくなってしまいます。
このように脊柱管が周りの組織の変形によって、神経が圧迫されて足の痛みやしびれが生じる疾患が脊柱管狭窄症です。
実は、足の痛みやしびれというのは神経の圧迫や血行の障害で起こる症状で、こうした神経の圧迫や血行の障害を起こす病気は数多くあってその代表的な疾患なのです。
この脊柱管狭窄症の症状として間欠性跛行というのがあります。
これは歩行中に足の痛みやしびれ・つっぱり感が出て歩けなくなるけど、しばらく休むとまた歩けるようになるといった症状です。
上体を反ることで神経の圧迫が起こるので、前かがみに休むと症状が緩和されるために起こるものです。
また、症状が進行してしまうと排尿や排便に関係する神経にも障害が起こることがあって、それにより排尿障害や便秘などの症状が現れる可能性も考えられます。
先にも触れましたが同じような症状がみられる病気もいろいろありますが、そうした他の病気との違いがあるので、それを知っておくのも参考として役立ちます。
足の痛みやしびれを伴う病気として腰部椎間板ヘルニアというのがありますが、これは椎間板がつぶれたり飛び出したりすることで神経が圧迫され症状が起こるものです。
その為、比較的若い年代が仕事やスポーツを契機に発症するケースが多いという違いがありますし、前かがみになると痛みが増強するといった症状の違いもあります。
同じ背骨の老化で発症する変形性脊椎症ですが、動き始めの腰痛やハリ感などが主な症状で、間欠性跛行や痛み・しびれなどの足の症状が見られないという違いがあります。
間欠性跛行がみられる別の疾患として、閉塞性動脈硬化症や閉塞性血栓血管炎などの血管の病気があります。
中高年に好発する点も類似していることから鑑別は非常に難しいのですが、痛みのある範囲や足先の冷感・足背の動脈触知による血行の状態に違いがあることで確認できます。
このように他の整形疾患や血管の病気との鑑別が必要になります。
ですから、足の痛みやしびれがみられる場合には、脊柱管狭窄症の可能性も含めて病院を受診して適切な診断をしてもらうことが大切です。
そうすることで適切な治療も受けられることにつながるのです。
浜松市中区 脊柱管狭窄症なら、「タスク整体院 浜松早出町」にお任せください。