浜松市中区 腰椎椎間板ヘルニア
2017-07-28
腰椎椎間板ヘルニアの治療と手術の考え方
ヘルニアというのは脱出を意味するラテン語の「Hernia」からきていて、体の中の臓器や組織が正常な位置から脱出した状態を指す言葉です。
この言葉が使われる疾患には様々なものがあって、そのひとつが腰椎椎間板ヘルニアです。
腰骨は5つの腰椎と1つの仙骨で構成されていて、その骨と骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。
この椎間板は、髄核という粘性のアンコが繊維輪という外側のパンの部分の中に入っていて、アンパンのような構造をしています。
そして、後方には脊柱管という管があって、その中には神経が通っているのですが、パンの部分が裂けてアンコが脱出してしまうと、神経に刺激を与えて痛み・しびれ・麻痺などを起こすのです。
こうした症状を起こしてしまう原因は、椎間板の髄核が脱出して神経を圧迫しているだけではなくて、その部分に炎症が発生しているからなのです。
つまり、炎症が発生しているために痛みの症状が起こっていて、その炎症を解消すればしびれやだるさだけの症状になると考えられます。
痛みがなくなればある程度の我慢はできるので、治療の主眼は脱出した髄核を引っ込めるのではなくて、その部分に発生している炎症をとることなのです。
このように治療の第一は炎症を抑えることなので、痛みが起こっている時には、体を動かさない様にして自分が一番楽姿勢で安静にすることです。
次は炎症を抑える薬で、医師が処方する痛み止めは消炎鎮痛剤で、炎症を治す効果も兼ね備えているので使用すると効果的です。
ただ薬が効かない場合には、炎症を起こしている部分に所麻酔剤や副腎皮質ステロイド剤などを注入する仙骨ブロックや腰部硬膜外ブロックなどの注射をします。
また、神経根や椎間板に注射をすることもあって、これも炎症をとることで痛みを治す目的があります。
椎間板ヘルニアの手術は必要なのかという点を疑問に感じる方も少なくないですが、経過を見ていても手遅れとなるようなことはありません。
その為、患者自身が手術を必要と感じなければ基本的に手術をしなくても大丈夫と言えるもので、患者自らが手術を受けようと考える時が手術が必要な時です。
ただ手術を受けた患者と受けなかった患者さんを比較した研究報告が合って、1年後では手術を受けたほうが良い成績でしたが、4年後ではほとんど差がないというものです。
しかし、尿失禁などの膀胱直腸障害や筋肉の麻痺により日常生活・社会生活に不都合を生じる場合には、一刻も早く手術を受けられた方が良いと言えます。
また、3ヶ月間治療しても良くならない時や激しい痛みが続くような時も手術を検討する必要があります。
このようなことをひとつの参考にして、病院での治療や手術を検討してみると良いです。
また、病院以外でも整体院や整骨院などの治療院で治療することも可能です。
まずは病院で検査をして適切な診断を受けた上で、医師と相談して治療院での治療を検討してみるのもひとつの選択肢です。
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